ユーザ視点のITの実現

IT業界で次から次へと出てくるキャッチフレーズ。キャッチフレーズがあるということは、ユーザ視点のITじゃない場合が多いということ。

おそらく、システム視点とか、コスト視点とか、ベンダー視点とか、いろいろな視点が存在するけど、民主主義と同じで、ユーザ視点でITを実現しようとすると、大きなコストが掛かってしまうことは間違いない。それを踏まえて言っているのであれば、本物のITだと思う。

クオリティーにお金を払う

広告業界では、品質を上げるために、お金を使うのは常識。デザイナーさん、コピーライターさん、カメラマンさんとか、一流と言われている人を使う、それなりにお金も高い。

IT業界では、あまりクオリティーにお金を払うという意識がない。一流のSEやプログラマーで揃えて欲しいという要望を聞くことは少ない。おそらく、バックオフィス(事後処理)システムであれば、とりあえず滞りなく動作すればいいというのがゴールに設定されやすいからではないだろうか?

しかし、企業の戦略を担うようなシステムであれば、一流どころを揃えてプロジェクトを組む。アメリカのベンチャーはそんな感じ。

現実の世界では、成功より失敗の方が圧倒的に多い

打率で言えば4割行けばオッケーなのかもしれない。しかし、「ITの世界では絶対に成功します、させます」が氾濫している。

そんな中でも、いかに成功させるかは、成功要因を並べるよりは、不確実性を少しでも減らしていくことがやり方としてベストなのかもしれない。

ストーリーなしのアクションリストは意味がない

中期計画のアクションリストであれば、「これをやると、こうなるから、さらにこれをやって、そうなれば、これが達成するから、次は、これで、最後は、こうなる」のストーリーがアクションリストの中に見えないとダメ。

社員が100人いれば、100個の課題があるはず

各人、何を課題として捉えているか、異なる。その人に、固有の判断基準や価値基準があるからである。

まずは、100個の課題を明らかにさせる。そして、その共通項を見出す、もしくは、ボトルネックを見出す。やっている企業はほとんどない。声の大きな人の課題を優先させてしまう。

「これまでのやり方は通用しない」を100年前から言い続けている

日々動いている現象を追いかけることに終始していると、こういう発言になる。とくに、日々動いている現象を追いかける仕事をしている人(マスコミ)とかは、自然と、こういう発言が多くなる。

視野を転換し、視野を広げるために

視野を広げて、最終的に分かることは、変わらないこととはなにか?だと思う。

ビジネスとITのゴールを一致させるのが急務

これは簡単そうで、かなり難しい。次の手順を踏む必要がある。

  • まずはビジネスを明確にする
  • それを実現するためのビジネスの仕組みを明確にする
  • で、その仕組みの中でITが担える部分を明確にする
  • ITが担える部分を構築する
  • そのITを使いこなせるように教育する

そして、これら全プロセスをこなすためには相当のスキルが必要であり、そういう人材はなかなかいないので、ビジネスとITのゴールが乖離してしまう。

MOT(Management of Technology)

その技術やITを、いかにビジネスにつなげ、競争力をアップさせるか。それを担うこと。背景には、スイスの民間調査機関であるIMD(International Institute for Management Development)の国際競争力ランキング調査で、日本は、科学技術2位だが、「マネジメント」は24位だったりする。ようは、技術を経営に活かせないという現状があり、それを背景として、がんばる領域として認識されている。

ムダにならないデータ収集

データを収集するなら、活用することを考えてから収集する。とりあえず、ここにデータがあるから、なんとか活用しようでは、なかなか上手くいかないと思う。

コンピュータの凄いところ、ダメなところ

凄いところ

  • データを溜められる
  • 溜めたデータから必要なデータを抜き出せる
  • 膨大なデータを、正確に、早く処理することができる

ダメなところ

  • ロジック通りにしか動かない(人がやること)
  • 判断できない(人がやること)

マーケティングの情報化

一番手間やコストが掛かるのがデータ入力。にも関わらず、データ入力のユーザビリティーに配慮が少ない。

また、入力後のデータの活用についても、戦略がなく、使われないケースも多い。であれば、最初からデータ入力をやめてしまえば、少なくともコスト削減にはつながる。

システム化と仕事様式の輸入

ヨーロッパの高級衣料を輸入したデパートは、生活様式を輸入しなかったので、ビジネスは失敗。

パソコンもソフトも同様で、生活様式ならぬ仕事様式も提供しなければシステム化は失敗してしまう。

CRMシステムの活用軸

CRMシステムを構築する場合は、次の6つの活用軸から設計する必要がある。

  • 個社の軸
  • 時間の軸
  • 担当の軸
  • 活動の軸
  • 数字の軸
  • 情報質の軸(鮮度、クオリティー)

インフォーマルな集団とインフォーマルな情報

インフォーマル集団によるインフォーマルな情報は数値化、定量化されないものが多い。そこをムリムリに情報共有するシステムを作っても、機能するわけがない。


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